
こんにちは。開運アドバイザーのまりんです。
タロットカードの12番「吊られた男」のカードの意味を知っていますか?
有名な漫画で取り上げられたことのあるカードですから、何となく知っている!という人は多そうですね。
しかし、詳しい意味や、どんなアドバイスとして読み取ればいいか、となると難しい……なんて声も聞こえてきそうです。
今回は、そんな吊られた男のカードの意味や正位置と逆位置の意味についてお話します。
人間関係・恋愛関係・仕事関係でそれぞれ吊られた男が出た際のアドバイスもお伝えしますね。
目次
タロット吊られた男の基本的な意味は?
吊られた男は、タロットカード大アルカナの12番のカードです。
まずは、基本的な意味から確認していきましょう。
吊られた男ってどんな意味を持つカードなの?
英語では「The Hanged Man」、フランス語では「Le Pendu」と呼ばれるカードです。
「吊るされた男」「吊るし人」「死刑囚」「絞首人」「刑死者」など、物騒な別名が多いカードでもあります。
また、イタリアの古いタロットには、この逆さ吊りの男性がお金の入った袋を持っている、という構図のものもあります。
そちらは「反逆者」というタイトルが付けられていて、キリストを裏切ったユダがモチーフであるとされています。
絵柄は一般的に、「足を縛られ逆さに吊られた男性」が描かれます。
逆さ吊りなのに「絞首」という別名があるのは、ちょっと不思議な感じがしますね。
主な意味合いも、この絵柄から連想されるような「苦行」「困難に耐える」などが挙げられます。
吊られた男のカードの豆知識!あの漫画に登場したカードなんです!
そんな吊られた男のカードの知名度をアップさせた、ある有名な漫画があるんですよ。
タイトルは「金田一少年の事件簿」です。
作家・横溝正史が生んだ名探偵「金田一耕助」の孫という設定の男子高校生が、難事件の解決に挑むという推理漫画ですね。
何度もドラマ化され、ジャニーズの若手の方が主演を務めました。
その金田一少年の事件の中に、「タロット山荘殺人事件」というものがあります。
その名の通り、タロットカードが登場する事件で、「見立て殺人」の小道具としてタロットカードが使われた事件でした。
この事件において、犯人をおいつめる最後のヒントになったのが、実は「吊られた男」のカードだったんですよ。
先ほども紹介した通り、吊られた男は基本的に「足を縛られ逆さに吊るされた男」が描かれます。
しかし、実在するタロットの中に、この構図がわかりにくいような絵になっているものもあるんですよ。
そういった分かりにくい絵柄の中には、「吊られた男」という名前であることから、「首を吊っている人」が描かれているという勘違いに繋がりそうなものもあります。
これが、タロットに詳しくない犯人を追い詰めるための手掛かりとして、作中で大きく取り上げられました。
「絞首人」という別名がある、ということを知っていると、余計勘違いしてしまいそうに思われますよね。
ちなみに、このように絵柄の上下がわかりにくいカードは、正位置を逆位置の判別が難しいという点で、実際のリーディングの際にも混乱の原因になります。
「そういう絵柄のものもある」と知っておくことで、混乱を防ぐこともできるかもしれませんね。
意外なところで知名度を上げたカードであることがわかりました。
しかし、タロットには正位置と逆位置があり、詳しい意味合いはカードの向きによって変わってきます。
吊られた男のカードの正位置と逆位置は、それぞれどのように読み解くのがよいのでしょうか。
次は、吊られた男のカードの正位置と逆位置の意味を確認していきましょう。
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タロット吊られた男!正位置と逆位置の意味は?
正位置・逆位置ともに微妙なキーワードが多く、いわゆる「悪札」という性質が強いカードです。
しかしだからといって、「これが出たからもう駄目だ!」ではなく、対策や改善策を探るようにしましょう。
正位置の吊られた男の意味!極限の困難に耐えることで何かを得る?!
①【自己犠牲、困難なテスト、忍耐、厳しいトレーニング、過酷な修行を積む、殉教者、自分を捨てて相手を救う、インスピレーションを得る】
②【ことが宙に浮いた状態、相手に従う、試されている状態、処罰される、心の解放、虚しい努力、身動きの取れない状態】
厳しい状況に立たされている現状や、これから大きな困難が待ち受けていることを示すようなキーワードが並んでいます。
「自己犠牲」「相手に従う」などの意味からは、「自分より他人を優先する」、またはそうせざるを得ない状況に立たされることも読み取れます。
一見すると、非常に不利な状況が待ち受けているようにも見えますが、それだけではないことに注目しましょう。
そういった苦境に耐えることで、インスピレーションや解放といった救済を得られる可能性もあります。
逆位置の吊られた男の意味!全ての苦労は水の泡になる暗示?!
①【忍耐が足りない、骨折り損、無駄な努力、笑いものにされる、困難を突破することができない】
②【我欲のとりこ、わがままがすぎる、犠牲的精神に欠ける、小さな損失で大騒ぎする、自己主張が激しすぎる】
逆位置は、基本的に正位置の真逆の意味になるものが多いです。
吊られた男も、厳しい苦労が報われることを示していた正位置とは、ほぼ真逆の意味合いが並んでいることがわかりますね。
苦労をしても何も得られず、あるいはその苦労自体が間違ったものであることを示すカードになります。
また、わがままや自己主張が強すぎてそもそもの努力や我慢が足りていない、といった状況も指摘されます。
正位置同様、いい意味合いのキーワードとは言い難いものが多いですから、解決策などを他のカードから読みとることを忘れないようにしてください。
正位置では「自己犠牲」、逆位置では「無駄な努力」という意味があることがわかりました。
しかし、ただキーワードを並べられただけでは、実際のリーディングとしてどういった判断をしていけば良いかが少々つかみにくいと感じることもあるでしょう。
そこで続いては、「質問で吊られた男が出た場合の読み解き方」を見ていきましょう。
まずは人間関係についてです。
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タロット吊られた男!相手の気持ちの解釈とアドバイスは?
吊られた男は星占いとの関連で「うお座」との関連を持つカードです。
関係者の中にうお座の人物がいるかどうかも、重要な読み取り要素になります。
正位置:
「忍耐」「相手に従う」「試されている状態」などの意味に注目しましょう。
質問者が人間関係の中で感じている不都合は、ひたすら耐えて相手に従い続けなければならない状況が原因の可能性があります。
あるいは、どこまで質問者が耐えることができるか、相手から試されているのかもしれません。
どちらにしても、それに耐える必要があるのか、耐えた先に何か良いことが待っているのか、などが気になる内容と言えます。
良い状況に置かれていないことも読み取れるカードなので、きちんと解決策を示してあげましょう。
アドバイス:
『その状況、耐える必要は本当にありますか?』
人付き合いは、自分の意見や主張が常に通るものではありません。
しかし、いつもいつも我慢を強いられていたり、耐える一方になる関係というのはさすがに不自然です。
あなたが今重ねている忍耐は、本当に必要なものでしょうか?
我慢せず爆発したり、そっと関係を断つといった対処が、必要な可能性も大いにありますよ。
逆位置:
「我欲のとりこ」「わがままがすぎる」「笑いものにされる」などの意味に注目しましょう。
やりづらさや不都合を感じて居る原因は、質問者のわがままにある可能性が指摘できます。
あるいは、あまりにも身勝手がすぎることが原因で、笑いものにされているのではないでしょうか。
この場合、相手が悪いのではなく、原因はこちらの言動にある可能性が高そうです。
周囲に対して不満を抱く前に、自分の振る舞いを見直してみましょうということが示されています。
アドバイス:
『問題の根本はあなたの態度のようですよ』
対人関係ですから、常に希望や意見が通るわけではありません。
お互いに我慢したり、譲りあったりして、ちょうどいい結論を出していくのが人間関係です。
あなたは周囲に対して、わがまま放題に振る舞っていませんか?自分の欲を優先してばかりいないでしょうか?
周囲のあなたに対する態度の原因は、あなたのそういった言動にある可能性が高いですよ。
正位置と逆位置で、アドバイス内容も正反対になりがちな質問及び結果と言えることがわかります。
こういった場合、質問者や該当する人物の人柄なども判断材料として注目すると良いですよ。
続いては、「恋愛系の質問で吊られた男が出た場合」を見ていきましょう。
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タロット吊られた男!恋愛の解釈とアドバイスは?
正位置:
「自己犠牲」「忍耐」「過酷な修行を積む」などの意味に注目しましょう。
今直面している問題は、質問者にとって「耐えることを学ぶ」ためのものなのかもしれません。
実際問題として、恋愛はただ楽しいばかりではなく、「この問題をどう乗り越えるか」という試練があることも少なくないからです。
また、自分より他人を優先せざるを得ない状況でどう立ち回ればよいかを、試されている可能性もあるでしょう。
もちろん、「頑張って耐えてくださいね」が結論ではありませんので、耐えるか逃げるかの選択をしていくことになります。
アドバイス:
『耐えることを知るべきか、逃げるべき問題なのかを見極めましょう』
他人が絡んでくる問題では、自分の希望や都合より、相手を優先しないといけないことが多くなります。
特に恋愛のように、特定の相手と深くかかわる問題であれば、余計にそういう問題が大きくなりがちです。
ただ、その問題は本当に「あなたが耐えることを学ばなくてはならない」ようなものでしょうか?
「これは無理!逃げる!」という結論も、あなたには用意されていることを忘れないでください。
逆位置:
「犠牲的精神に欠ける」「自己主張が激しすぎる」などの意味に注目しましょう。
相手の言いなりになるばかりではダメなのは事実ですが、主張が強すぎるのも問題です。
我慢すること、耐えることを選択しなくては解決しない問題も、多くありますよね。
この結果は、質問に対してそう言った「努力の不足」を指摘するものと言えます。
問題を解決したいのであれば、忍耐や自己犠牲の精神を身に付けなくてはならないことを読み取りましょう。
アドバイス:
『少しは耐えてみませんか?』
我慢のし過ぎがよくないことは、広く知られるようになりました。
しかしその一方で、耐え忍ぶ・我慢する・自分を犠牲にするという意識なくして解決しない問題もあります。
あなたが現状抱えている問題は、そういった意識の不足が原因で解決しないのではないでしょうか。
厳しく辛いことに耐えることを通して、学べることもまた多くありますよ。
耐えることを選ぶかどうかは、最終的には質問者や当事者の問題になります。
「この程度の試練で、泣き言を言っていられませんよ!」といったアドバイスをしないように、という点にも注意が必要です。
続いては、「仕事に関する質問で吊られた男が出た場合」を見ていきましょう。
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タロット吊られた男!仕事の解釈とアドバイスは?
正位置:
「ことが宙に浮いた状態」「困難なテスト」というキーワードに着目しましょう。
大きな企画などを任されたとは言え、まだまだ「試されている」段階であることなどが読み取れます。
また、なかなか話が先に進まない仕事内容に直面し、どうしたらいいかわからない状況に立たされているのかもしれません。
どちらにしても、「意欲はあるのに話が先に進まず、待機を余儀なくされている」といった質問者の状況がわかるのではないでしょうか。
そこでどう動いたらいいのかを、他のカードから読み取って伝えるようにしましょう。
アドバイス:
『試されているという自覚を持ってください』
本来であれば、仕事は着実に進めていきたいものですよね。
それがそのようにならないということは、あなたがまだまだ試される立場であることを示しています。
「この状況にどう対応するのか」を見定められているという自覚を持ちましょう。
焦って失敗してしまわないように、今は忍耐すべきときだという認識を持って行動してください。
逆位置:
「骨折り損」「無駄な努力」「笑いものにされる」などの意味合いに注目しましょう。
頑張っているつもりのことが、すべて無駄であったり、裏目に出ている可能性が高いです。
結果を出したところで最初から認められないことがわかっていたり、無駄な仕事を押し付けられているといったことも読み取れます。
今の仕事を頑張ったところで、良い結果は望めそうにないことがわかる結果と言えるんですね。
見切りをつけたり、態度を改めたりして、環境を変えた方が良いかもしれません。
アドバイス:
『報われない努力を続ける必要はありません』
世の中には、「まるっきり無駄な仕事をさも重要そうに言い表して担当させる」という人や例が見られます。
あなたの努力や忍耐も、どうやらそういった部類のものに含まれているようですよ。
認められない頑張りを、いつまでも続けていていいのでしょうか。
やりたいことやしてみたいことに目を向けてみるなど、現状に見切りをつけてもよい時期が来ている暗示かもしれません。
それでは、タロットの吊られた男について最後にまとめましょう。
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まとめ

今回は、タロットの吊られた男のカードについてお話しました。
大アルカナの12番めのカードで、厳しい試練に耐えることを意味することが多いです。
正位置の主な意味は「自己犠牲」でした。
また、逆位置の主な意味には「無駄な努力」などがありましたね。
人間関係の問題で出た場合、正位置であれば『その状況、耐える必要は本当にありますか?』。
逆位置であれば、『問題の根本はあなたの態度のようですよ』というアドバイスです。
恋愛関係での正位置は『耐えることを知るべきか、逃げるべき問題なのかを見極めましょう』。
逆位置は『少しは耐えてみませんか?』でしたね。
また、仕事関係の正位置の意味は、『試されているという自覚を持ってください』。
逆位置は、『報われない努力を続ける必要はありません』というアドバイスでした。
全体的に、どんな質問で出た場合でもよくない意味のキーワードが多いのが特徴と言えます。
原因を探ったり、解決策を示したりするなど、他のカードの内容にも注目することを忘れないようにしましょう。
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