こんにちは。開運アドバイザーのまりんです。
タロットカードの13番「死神」のカードの意味を知っていますか?
名前や番号から「凄まじく悪い意味のカード」というイメージを持っている人も多いことでしょう。
しかし、「いい意味もあるって聞いた」「どういうアドバイスとして読み取ればいいの?」という疑問の声も多いカードです。
今回は、そんな死神のカードの意味や正位置と逆位置の意味についてお話していきます。
人間関係・恋愛関係・仕事関係でそれぞれ死神が出た際のアドバイスもお伝えしますね。
目次
タロットの死神の基本的な意味は?いい意味もあるの?
死神は、タロットカード大アルカナの13番のカードです。
まずは、基本的な意味から確認していきましょう。
死神ってどんな意味を持つカードなの?
英語では「Death」、フランス語では「La Mort」と呼ばれています。
事象としての「死」を指すとも言われ、不吉な印象が特に強いカードと言えますね。
不吉さをあまり感じさせない「収穫者」や「更生者」という別名もあります。
意味合いも、破滅や終焉といった、「死」や「終わり」に直結するものが多いです。
一方で、「逆位置には新展開や起死回生などの意味がある」ということもあり、逆位置はさほど悪い意味ではない側面も持っています。
また正位置が出た場合も、「何もかもを派手に壊して終わらせることが、解決につながる」といった解釈になる場合もあります。
終わりという区切りを迎えることで、次の段階に進める、という読み取りになることがあるんですね。
それにしても、このカードの不吉なイメージは何に起因しているのでしょうか。
実は、そもそも「13」という数字自体が、キリスト教では不吉な数字として認識されていることが影響している、と言われています。
絵画にもなっている「最後の晩餐」という話がありますよね。
その晩餐に参加していた人数が13人だったことから、キリスト教では「13という数字は不吉」と言い習わされているとされています。
不吉な番号に、不吉なイメージである「死神」というタイトルをあてたと考えられるんですね。
余談ですが、その最後の晩餐は金曜日に開催されたとも言われていて、そこから「13日の金曜日は不吉」という習慣が生まれたという説もあります。
有名なホラー映画シリーズがなぜ「13日の金曜日」なのか、理由はこんなところにあったんですね。
死神のカードの豆知識!カードタイトルが消されていることがある?!
さて、そんな死神のカードの中には、少し変わったデザインのものもあります。
通常、タロットカードは上に数字、下にカードタイトルが記載されていますよね。
死神のカードの中には、カードの下部分に記載されるタイトルが、省略されているものがあるんですよ。
これは最近見られるようになったものではなく、伝統的に「死」や「死神」という言葉を避けたためと考えられています。
カード名の記載を枠外にしているものもあれば、完全にノンタイトルのものもあり、もちろんきちんと「DEATH」の表記があるものもあります。
日本のホテルや病院などで「死」や「苦」を想起させる「4」や「9」の数字を使わないようにする工夫と、似たものを感じます。
こういった例があることを知ると、「ノンタイトルのものを使って問題ないの?」と感じる人もいるかもしれませんね。
ですが、タイトルが記載されていないだけで、カードはきちんと既定の枚数が揃っているのですから、問題はありません。
ものによっては、死神以外のすべてのカードもノンタイトルにされているものもありますから、気にしなくて大丈夫ですよ。
さて、捉え方次第で、必ずしも悪い意味になるとは限らないカードであることがわかりました。
しかし、タロットには正位置と逆位置があり、詳しい意味合いはカードの向きによって変わってきます。
死神のカードの正位置と逆位置は、それぞれどのように読み解くのがよいのでしょうか。
次は、死神のカードの正位置と逆位置の意味を確認していきましょう。
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タロットの死神!正位置と逆位置の意味は?
先ほども説明したとおり、必ずしも最悪な意味や結末を示すとは限らないこともあります。
一方で、分かりやすく悪い意味になることも多いですから、注意深い読み取りが必要なカードと言えます。
正位置の死神の意味!破壊と区切りなくして先には進めない!
①【終末、終局、ことが終わりを迎える、期限、社会的生命を失う、疫病、死亡、破壊、離婚、離別】
②【大胆な転換を図る、立て直す、契約の解除、計画を捨てる、反対にあって断念する】
正位置の死神は、わかりやすく「死」や「破壊」、「終わり」というキーワードが並んでいますね。
しかし一方で、「大胆な転換」や「立て直し」といった意味合いがあることもわかります。
これにはちゃんと、理由があるんですよ。
物事の方針を大きく変えるときや、特に建物などの大きなものを改修する際、「壊して作り直した方が早い」ことってありますよね。
死神が示す「終わり」は、そういった「再生のために必要な破壊であり終焉」を意味することもあります。
質問内容や、他のカードの意味などをヒントに、きちんとリーディングしたいところですね。
逆位置の死神の意味!ズルズル続く方が悪いこともある!?
①【不完全な変化、停滞する、怠ける、期限を超えた状態、赤字、不景気、パッとしない、見込みがない、うだつが上がらない】
②【出産、誕生、赤ちゃん、再生、回復、創造、更新、生まれ変わる、九死に一生を得る】
逆位置は、基本的に正位置の真逆の意味になるものが多いです。
死神の場合も同様で、「死」が逆転して「生きる」になることがわかります。
一見すると逆位置の方が良い意味に思えますが、一概にそうとは言えないので要注意です。
「ことが停滞している」のに「それほど大きな変化をもたらせない」状態に陥ってしまう、といった状況を指すこともあります。
どういった読み取りになるのかは、他のカードの影響もありますから、質問内容や他のカードをきちんと把握するようにしましょう。
正位置では「終わり」「転換」、逆位置では「再生」「停滞」という意味があることがわかりました。
しかし、ただキーワードを並べられただけでは、実際のリーディングとしてどういった判断をしていけば良いかが少々つかみにくいと感じることもあるでしょう。
そこで続いては、「質問で死神が出た場合の読み解き方」を見ていきましょう。
まずは人間関係の質問で、死神が出た場合から見ていきましょう。
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タロットの死神!相手の気持ちの解釈とアドバイスは?
死神は星占いで、おひつじ座との関連を持つカードです。
関係者の中におひつじ座の人物がいるかどうかも、重要な読み取り要素になります。
正位置:
「大胆な転換を図る」「立て直す」「ことが終わりを迎える」などの意味に注目しましょう。
現状の人間関係を、大胆に転換する必要がある、またはその時期が来たことを示しています。
よろしくない関係を断ち切るチャンスが来ている、という場合もありますから、必ずしも悪い兆し、とは言い切れない可能性がありますね。
一方で、非常に親しくしていた人との別れの暗示の可能性もあります。
他のカードがどのような結果になっているかを参考に、読み取りをしてください。
アドバイス:
『どんなものにも終わりは訪れます』
良いものも、悪いものも、「永遠にそのままの状態が続く」わけではありません。
いろいろな事情から、終わりを迎えることは万物のならわしであり、自然な流れです。
あなたを取り巻く関係にも、どうやらそういった「終わり」の時期がやってきているようですね。
きちんと次に進んでいくための準備を整えながら、来るべくしてくる瞬間を待つようにしましょう。
逆位置:
「停滞する」「パッとしない」などの意味に注目しましょう。
よく言えば「安定している」、悪く言えば「変わり映えのない日常がダラダラ続いている」状態が示されています。
可もなく不可もなしの状況で、これといったトラブルはないけれど喜びや驚きもなさそうなことが読み取れます。
この状況を変えるべきなのか、維持したいのか、質問者の気持ちや他のカードの結果をよく見てアドバイスをしましょう。
「更新」という意味もありますから、新しい風を呼び込んだ方が良いことも多いです。
アドバイス:
『平坦な日常をどう捉えるかが重要です』
終わりが見えない状況に、不安を覚える人は確かにいます。
しかしその一方で、終わりが来ることが望ましくなかったり、終わりが来なくても問題ない状況であったりすることもまたよくあります。
あなたを取り巻く現状には、今のところ転換や終幕の兆しはないようですね。
それに対して「あなたはどうしたいのか」を、よく見直してみてはどうでしょうか。
「終わること」に対しても「変わらないこと」に対しても、「じゃあ質問者はどうしたいのか」が結論の重要なポイントになります。
質問者自身は「終わってほしいと考えている」のか、「変わってほしくないと思っているのか」の確認を、きちんとすると良いですね。
続いては、「恋愛系の質問で死神が出た場合」を見ていきましょう。
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タロットの死神!恋愛の解釈とアドバイスは?
正位置:
「終局」「離別」「期限」などの意味に注目しましょう。
単刀直入に「失恋」という読み取りで、間違いないことがほとんどと言える結果です。
片思い・両想い問わず、恋は悲しい結果に終わることになりそうです。
しかし、「終わるからこそ次に進める」という啓示でもあるのが死神の正位置の特徴です。
その恋から何を学び、どう成長したかに目を向けて、次へと進めるように気持ちを整えましょう。
アドバイス:
『その恋から何を得られましたか?』
恋の終わりは辛いものです。
しかし、あなたがその恋愛から学び得たものは、別離の痛みだけでしょうか?
人付き合いの難しさにどう対応したらよいかや、楽しい思い出などもまた、得られているはずです。
それらを活かせる「次」のチャンスは、既に用意されていますよ。
逆位置:
「再生」「回復」「創造」「更新」「生まれ変わる」などの意味に注目しましょう。
復縁や関係の進展、相手や質問者が抱えていた問題を解決して成長するなど、新たな進化を遂げて関係が継続する兆しとして読み取れます。
誕生という意味も持つカードですから、何か新たなものが生まれることで、関係が長続きする、といった暗示になっている可能性もあります。
一方で「停滞」や「不完全な変化」という意味合いもあるカードですから、単純にいい意味であると解釈しないよう注意が必要です。
いわゆる「マンネリ」や「倦怠期」といった状況を暗示している可能性を、忘れないようにしましょう。
アドバイス:
『長続きする関係から生じるものもあります』
長いこと付き合いが続いていると、新鮮さや新たな発見が少なくなり、ことが停滞しているように感じられますよね。
しかしその一方で、長く続いたからこそ得られた信頼があったり、深まった関係もまたあるはずです。
折角続いた御縁です、どうぞ大事にしてください。
今後もあなたに、さまざまなものをもたらしてくれることでしょう。
正位置が出た場合、破局や失恋といった厳しい意味合いになることが多いと言えます。
人間関係の質問と同様、終わった方が良いか続いた方が良いかは、質問者の気持ちに左右されるところがあります。
しかし、「痛みを伴おうがどんな形であろうが、終わりを迎える必要がある」という解釈も成立することを、頭に入れておきましょう。
続いては、「仕事に関する質問で死神が出た場合」を見ていきましょう。
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タロットの死神!仕事の解釈とアドバイスは?
正位置:
「契約の解除」「計画を捨てる」「ことが終わりを迎える」「終末」というキーワードに着目しましょう。
大きなプロジェクトや長らく続けてきた業務が終わり、節目を迎える日が近いですよ、という暗示です。
もっと単純に、派遣契約や研修期間などが終わる、ということも示します。
この結果は失業や離職などを示すとは限らず、一度区切りを迎えて次へ進みますよ、という意味になることもあります。
質問者の置かれている状況や他のカードの結果を把握し、どう読み取れば良いかを考えましょう。
アドバイス:
『区切りというのはとても重要です』
「仕事」が「終わる」という言葉だけだと、リストラや退職といった事態を連想してしまいがちですよね。
しかし、実際に仕事をしていくにあたって、「一度終わって、仕切り直す」「新しく始める」というステップはとても重要です。
ダラダラと区切りなく、休みや反省のタイミングがないままだと、いずれ仕事の質の低下を招きます。
「自分はどれだけやったか」を振り返り、次にどう生かすかを考える時期が来ています。
逆位置:
「不完全な変化」「停滞する」「怠ける」「期限を超えた状態」「赤字」「不景気」などの意味合いに注目しましょう。
「方針転換が完全ではなく仕事効率が落ちた」とか、「期日を超えているのにダラダラと作業が続いている」などの停滞した状況にあることが読み取れます。
また、そういったことが原因で景気が悪く、赤字運営状態になっている可能性も指摘できます。
どうすればその状況を解決できるのか、他のカードから読み取りましょう。
「再生」や「起死回生」という意味もありますから、打つ手はきっとあるはずです。
アドバイス:
『メリハリや責任感が置き去りにされていませんか?』
毎日毎日、変わり映えのない仕事をただ続けている状態になっていませんか?
区切りや休憩を入れる、やるときはやるなど、仕事には緩急やメリハリが必要です。
同じような仕事を来る日も来る日もただこなすだけで、本当に良いのでしょうか?
仕事に対する姿勢を、このあたりで一度見直してみてください。
それでは、死神のカードについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、死神のカードについてお話しました。
大アルカナの13番めのカードで、物事の終わりを象徴するカードです。
正位置の主な意味は「終局」「大胆な転換を図る」。
逆位置の主な意味には「再生」「中途半端な変化」などがありました。
人間関係の問題で出た場合、正位置であれば『どんなものにも終わりは訪れます』。
逆位置なら、『平坦な日常をどう捉えるかが重要です』というアドバイスです。
恋愛関係での正位置は『その恋から何を得られましたか?』。
逆位置は『長続きする関係から生じるものもあります』というアドバイスでしたね。
また、仕事関係の正位置の意味は、『区切りというのはとても重要です』。
逆位置は、『メリハリや責任感が置き去りにされていませんか?』というアドバイスです。
悪札の代表格のようなカードですが、「とにかく『終わらせる』ことが必要である」という解釈になることも少なくありません。
すべてを御破算にしなくてはならない問題であることを示している、という見方もできるカードであるという意識を持って、読み取りに臨んでくださいね。
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