こんにちは。開運アドバイザーのまりんです。
タロットカードの0番「愚者」のカードの意味を知っていますか?
「愚者、だから愚かとかそういう意味でしょう?」と、漠然と思っている人もいるのではないでしょうか。
また、正位置と逆位置の詳しい意味、人間関係や恋愛、仕事の質問で愚者が出たらどういう意味なの?という点を知りたい人もいらっしゃるでしょう。
今回は、そんな愚者のカードの意味や正位置と逆位置の意味についてお話していきます。
人間関係・恋愛関係・仕事関係でそれぞれ愚者が出た際のアドバイスもお伝えしますので、ぜひ楽しみにお読みくださいね。
目次
タロットの愚者の基本的な意味は?
愚者は、タロットカード大アルカナの0番のカードです。
まずは、基本的な意味から確認していきましょう。
愚者ってどんな意味を持つカードなの?
英語では「The Fool」または「The Jester」という名前がついているカードです。
直訳すると「愚か者」「道化師」という意味になることからもわかるように、自由奔放や純真無垢、無計画、無鉄砲といった意味合いが込められたカードです。
描かれている人物は旅人、または道化師と言われていて、表情も緊張感が感じられない図案にされることが多いんですよ。
「旅先の恥はかき捨て」ということわざがあるように、旅に出る人は日常の仕事や責務から解放され、自由を満喫します。
何ものにも縛られない、他人の評価を気にしない、まっさらな状態、といったキーワードを読み取ることができるのも、納得ができます。
また、0番という番号をふられることが多いことから、「ことが始まる以前の状態」「前だけを向いて進む」という意味を読み取ることもできます。
一方で「まだ何も始まってすらいない」「責任逃れ」「逃亡」「(特に時間の)浪費」といった、ネガティブなキーワードもこめられていることを把握しておきましょう。
愚者のカードの豆知識!解釈やバージョン次第でいろいろな意味
そんな愚者のカードですが、0番という扱いが少々特殊なカードでもあります。
タロットの大アルカナはもちろん1番から始まりますが、0番である愚者はどこに入ると思いますか?
「ゼロは1の前でしょ?」と思われるかもしれませんが、正解は「20と21の間」です。
もちろん、1番の前に組み込まれているものもありますが、そうでないものもある、ということは頭に入れておくとよいでしょう。
「あれ?!この大アルカナ『愚者』が入ってない?!」なんて混乱することを防げます。
また、そもそも「愚者」という名前がついていないタロットもあります。
ざっと例を挙げてみると「物質主義者」「ひとりの名もない男」「賢者」などです。
さらには、0番ではなく22番目のカードとして扱っているデッキもあるんですよ。
ここまでまるでいろいろなものがある、なんて聞いてしまうと「混乱するからやめてほしい……」なんて感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
しかし、これにはちゃんと理由があります。
長い歴史を持つタロットは、さまざまな国や時代でたくさんのデッキが誕生しました。
そしてそれらのデッキには、製作者独自の意図が込められています。
もちろん、本筋として「愚者」というカードの意味が根本から覆ることはありませんが、その存在をどう解釈するかは製作者による、ということなんですね。
タロットカードはとても奥が深いものですから、愚者のこういった事情はその奥深さを実感できる一例として、とらえておくと良いですよ。
愚者は、自由や純真などの意味を持つ一方で、無計画さや無鉄砲さを象徴するカードでもあることがわかりましたね。
しかし、タロットには正位置と逆位置があり、詳しい意味合いはカードの向きによって変わってきます。
愚者のカードの正位置と逆位置は、それぞれどのように読み解くのがよいのでしょうか。
次は、愚者のカードの正位置と逆位置の意味を確認していきましょう。
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タロットの愚者!正位置と逆位置の意味は?
正位置の愚者は「自由」や「解放」または「愚かな行為」を意味します。
逆位置は、「逃避」「回避」「環境を変える」「無責任」などの意味を持ちます。
また、冥王星や数字のゼロ、始まりと終わりなどのキーワードとも関連しています。
正位置の愚者の意味!「自由」?それとも「放浪」?
①【自由、始まり、無邪気、冒険、天真爛漫、楽天思考、修行、外へ出て技術を身に付ける、無国籍、心の解放を求める】
②【間が抜けている、気苦労、役に立たない空想、家を出て行方をくらませる、放浪、物事が定まらない】
何ものにも縛られない、責任のない立場であることを意味する、あるいはそういった立場に憧れている、といった意味を持ちます。
新しく始まる物事に期待いっぱい夢いっぱい、ワクワクしている状態だ、と考えるとわかりやすいですね。
荷物もしがらみもなく、自分の気持ちの赴くままに、身軽に、自由に、冒険の旅へと足を踏み出していく存在と言えます。
一見、良い意味合いばかりがあるように見えますが、実際のリーディングで愚者が出た際に、「いいスタートを踏み出せますよ!」と断言するのは少々危険です。
新しいことや冒険というものは、未知の領域に足を踏み入れるということでもあります。
そこにどんな危険があるか、どんなトラブルが発生するか、予測して回避することが難しいんですね。
また、踏み出したのはいいものの軌道に乗せられない、安定しない、といった事態が起こることも予測されます。
新しいスタートや、前人未踏のチャレンジのすべてが素晴らしいものになるとは限りません。
傍から見たら、「あの人はなんであんなバカなことをするんだろう」と思われる可能性もあり得ます。
正位置の愚者を「自由」と読むか「放浪」と読むかは、質問者の状況や質問内容によります。
他カードの意味との兼ね合いも含めて、意味の読み取りは慎重に行いましょう。
逆位置の愚者の意味!「無計画」?それとも「回避」?
①【病気や悩みの回避、環境が変わってすっきりする、安定、独創性が生じる、責任や問題から逃れる、定職に就く、さとりを開く】
②【逃避、無計画、無責任、責任逃れ、わがまま、放浪や修行をやめる・打ち切る、後さき考えない行動、無知、非常識】
逆位置は、基本的には正位置と逆の意味となるものが多いです。
愚者もその一例で、「自由気ままに放浪する」という正位置から、「放浪をやめて安定を得る」という意味合いが生じます。
その一方で、いわゆる「自由の意味を勘違いしている」状態を指摘することも、状況によっては読み取れるキーワードを持っています。
いくら自由になりたいからと言って、本来果たすべき責任を放棄したり、なすべき仕事を放りだしたりするのはさすがにダメですよね。
また、「問題をうまく回避する」ことと、「生じた問題の責任を取ることから逃げる」こともイコールではありません。
前者はどちらかと言うと、「問題が大きくなる前にあれこれ行動して、大事になることを回避する」といった良い意味合いになります。
対して後者は、「既に問題が起きているのに、向き合うべき責任や対応にきちんと向き合っていない」という、あまりよろしくない意味合いを持ちます。
これまで定まらなかった目標や生活が、安定して区切りを迎えるのは良いことと言えます。
しかし一方で、新鮮みやワクワク感が失われてしまうことも事実ですよね。
これら愚者の逆位置をどう読み取れば良いかも、やはり質問者の状況や質問の内容によって異なります。
他にどんなカードが出ているかにも注目して、しっかり読み解いていくことをオススメします。
さて、正位置では「自由」や「放浪」、逆位置では「無責任」や「回避」という意味があることがわかりましたね。
しかし、ただキーワードを並べられただけでは、実際のリーディングとしてどういった判断をしていけば良いかが少々つかみにくいと感じることもあるかもしれません。
そこで続いては、「質問で愚者が出た場合の読み解き方」を見ていきましょう。
悩みに即した、適切なアドバイスが得られるようになりますよ。
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タロットの愚者!相手の気持ちの解釈とアドバイスは?
愚者は星占いとの関連で、「冥王星」というキーワードも持っています。
冥王星は、かに座に関連する惑星なので、自分や相手にかに座の人がいる場合、特に注目してみるといいですよ。
正位置:
「心の解放を求める」「外へ出て修行する」「行方をくらませる」「気苦労」などの意味に注目しましょう。
何か心に重圧がのしかかっていて、そこから解放されたい、無関係な存在になりたい、という感情を抱えていることが読み取れます。
わずらわしい人間関係から距離をおきたい気持ちがあるのではないか、という指摘ができるんですね。
あるいは、事情があって断ち切ることができないけれど、非常に面倒くさい付き合いをしなくてはならないくて、それが辛い、という気持ちが表れている可能性もあります。
もちろん、そういったストレスや気をもんでいることのすべてが「気苦労」「取り越し苦労」ということもあります。
アドバイス:
『まずは距離を置きましょう』
気苦労の溜め込み過ぎや、大きなストレスやプレッシャーがかかりすぎていて、その関係から距離を置きたい気持ちが表れています。
自分にとってストレスだと感じる人間関係から、少し距離を置いてみてはどうでしょうか。
環境を変えたり、ちょっと離れてみたりすることで、気持ちが落ち着いてスッキリすることはよくあります。
無理に付き合いを続けようとせず、適度な距離を保つことを考えてみてください。
逆位置:
「後さき考えない行動」「無知」「非常識」「わがまま」などの意味に注目しましょう。
周囲の人や、相手の気持ちを無視して突発的な行動をとっている可能性が指摘できます。
「あいつ、思いついたら即動くんだよな、リスクとか全然考えなくてさ」と思われている、またはそう思っていると読み取れるんですね。
無計画な相手に振り回されている、または自分のわがままで周囲に迷惑をかけている、といった状況になっていると読むこともできます。
もちろん、そういった関係から解放されるきざしである、と読み解くこともできます。
アドバイス:
『行いを顧みることも大切です』『まずは距離を置きましょう』
無計画でわがままで、とんだ困ったさんだと思われている、または思っていることが表れています。
まずは、これまでの言動を振り返ってみませんか?
思いつきをごり押しして、迷惑をかけた相手はいなかったでしょうか。
わがままを押し付けて困らせてしまった人はいませんか?
このまま「非常識なヤツだな」と思われ続けることを変えていくチャンスが訪れています。
これまでしてきたことを顧みて、改めるべきことは何かを見つめてみてください。
人間関係のストレスから逃げたい気持ちや、周囲の人に迷惑をかけている事実から目を背けている可能性が見えてくることがわかりました。
では、恋愛関係の質問ではどういう読み取りができるのでしょうか?。
次は、恋愛における愚者の意味を見ていきましょう。
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タロットの愚者!恋愛の解釈とアドバイスは?
では「恋愛系の質問で愚者が出た場合」を見ていきます。
正位置:
「冒険」「自由」「始まり」「無邪気」「天真爛漫」などの意味に注目しましょう。
新しく始まった恋愛、もしくはこれから始まるであろう恋愛へ向けて、期待が高まっている状態であることがわかります。
どんな困難も二人なら乗り越えていける、自由な恋愛を謳歌するなど、幸せな恋愛へと向かう未来も読み取れますね。
ただ一方で、「愚かな行為」などの意味合いも愚者の正位置にはあります。
若気の至りや、自由を追い求めすぎていないか、といった問題点が洗い出されている可能性も考慮しましょう。
アドバイス:
『その恋はこれから始まっていきます』
まだ始まったばかり、もしくは今後新しい恋が始まる予感がしています。
未知の世界を冒険するような、自由で楽しい恋愛を満喫することができるでしょう。
ですが、恋するあまり盲目的になってしまってはいけません。
先のことも視野に入れて、行動することを心がけてください。
逆位置:
「逃避」「逃亡」「無計画」「非常識」「無知」「安定しない」などの意味に注目しましょう。
恋愛にはさまざまな問題がつきまとうものですが、そういったゴタゴタから目を背けてしまっている可能性が読み取れます。
また、勢いだけで交際をスタートしてみたものの、金銭面や生活面での不安定さが続いている、などの状況が表れていることもあります。
恋愛の楽しさにばかり目が向いてしまっていて、常識や現実が念頭から消え失せている、といった問題を指摘してくれているケースもあります。
もちろん、そういった諸々の問題を回避することができるよ、という暗示の可能性もあります。
アドバイス:
『問題から逃げていても解決には至りません』
楽しさばかりを追求して、現実的な問題から目を背けていませんか?
あるいは、既に問題が発生しているのに、その問題から意図的に逃げて楽しいことばかり見ようとしてはいないでしょうか。
勢いは恋愛に必要な要素ではありますが、勢いだけではその後に続いていきません。
「好き!」という気持ちですべてをごまかすのではなく、目を向けるべき事柄はないか、よく考えてみましょう。
恋愛において愚者のカードは、純粋に恋愛を楽しんでいるか、それとも恋ゆえに盲目になってはいないか?といった読み取りができることがわかりました。
では、仕事関連の質問で愚者が出た場合は、どのようなアドバイスになるのでしょうか?
次でしっかり、確認していきましょう。
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タロットの愚者!仕事の解釈とアドバイスは?
では最後に、「仕事に関する質問で愚者が出た場合」を見ていきます。
正位置:
「修行」「外へ出て技術を身に付ける」「心の解放を求める」「気苦労」というキーワードに着目しましょう。
異動や昇進によって慣れない業務をすることになったり、責任ある立場を任されたりするようになっている現状が読み取れます。
新しくプロジェクトが始まる、または発足したなど、何かワクワクするようなことが始まっている、もしくは始まりそうという状況に置かれている可能性もありますね。
ただ、手放しでそれを喜べるというわけではなく、「ちょっと荷が重いな」「新しい環境で気疲れしているな」という心理状況なのでしょう。
今後その業務が安定するかどうか、不安要素や不確定要素が多いように感じて、しなくていい心配までしてしまっている可能性も指摘できます。
アドバイス:
『今の自分にできることに目を向けましょう』
責任を負う立場になった、または新しく物事は始まったときというものは、えてして不安を感じやすいものです。
「逃げたいなあ」「息抜きしたいなあ」とふっと思ってしまうくらい、心労を抱えていませんか?
あれこれ気をもむのはやめて、まずは「今、自分ができること、やらなくてはならないこと」に集中してみてください。
ことが動きだしたら案外、心配するほどのことではなかった、という未来が待っているかもしれませんよ。
逆位置:
「無責任」「無計画」「無鉄砲」「無知」「非常識」「責任逃れ」などの意味合いに注目しましょう。
背負うべき問題や、目を向けなくてはならない現実から逃げている可能性を指摘できます。
また、あまりにも計画性がなさすぎる目標を立ててしまっていたり、常識から逸脱した言動をしているといった状況を読み取ることもできます。
きちんと向き合わなくてはならない問題から逃げていたり、周囲からの批判の原因が「物事を知らなすぎる」ことにあるのではないでしょうか。
へらへら逃げ回っているせいで、問題が深刻化している、という警告が発せられてるケースも考えられます。
アドバイス:
『自分の責任から逃げてはいけません』
仕事をするにあたり、果たすべき責任はどんな立場の人にも発生します。
その責任から逃げようとすると、事態はどんどん悪化の一途をたどってしまいます。
きちんと計画を立てる、知識を身に付ける、常識にのっとって行動するなど、仕事をする上での心得をもう一度見直しましょう。
逃げていても事態は好転しませんし、いつまでも逃げ続けることはできませんよ。
それでは、タロットの愚者のカードについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、タロットの愚者のカードについてお話しました。
「道化師」の異名もあるタロットの0番です。
正位置の主な意味は「自由、始まり、冒険」、「気苦労、家を出て行方をくらませる、放浪」。
逆位置の主な意味は「病気や悩みの回避、環境が変わってすっきり」、「逃避、無計画、無責任、責任逃れ」でしたね。
人間関係では、正位置は『まずは距離を置きましょう』。
逆位置は『行いを顧みることも大切です』というアドバイスです。
恋愛関係で正位置は『その恋はこれから始まっていきます』。
逆位置は『問題から逃げていても解決には至りません』というアドバイスです。
また、仕事関係で愚者の正位置は、『今の自分にできることに目を向けましょう』。
逆位置は、『自分の責任から逃げてはいけません』というアドバイスです。
あなたも実際のタロット占いで「愚者」が出たときには、自由や責任の意味を考えてみるといいですよ。
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