こんにちは。開運アドバイザーのまりんです。
タロットカードの9番「隠者」のカードの意味を知っていますか?
「絵柄がなんだかカッコイイ!」「タロットと言えばこのカードを連想する」という人もいるのではないでしょうか。
しかし一方で、「意味が分かりにくい」「どんなアドバイスが示されているの?」という疑問の声も少なくないカードです。
今回は、そんな力のカードの意味や正位置と逆位置の意味についてお話していきます。
人間関係・恋愛関係・仕事関係でそれぞれ隠者が出た際のアドバイスもお伝えしますので、ぜひ楽しみにお読みください。
目次
タロットの隠者の基本的な意味は?
隠者は、タロットカード大アルカナの9番のカードです。
まずは、基本的な意味から確認していきましょう。
隠者ってどんな意味を持つカードなの?
英語で「The Hermit」、フランス語では「L’Ermite」と呼ばれています。
隠者はタロットの中では珍しく、はっきりと「老人」をイメージしたカードとしても知られています。
フードをかぶり、杖を持った老人という構図が、どのバージョンでもほとんど変わらない、という点も特徴のひとつですね。
また、カードの意味も「老人」であることに因んでいて、深い知識や先人の知恵を伝える、といった意味合いを持っています。
隠者のカードもいろいろな別名を持つのですが、「追求者」「賢者」など、やはり長い旅や研究の末に知識を得たもの、またはそれを求めるもの、という名前が見られます。
別名も、このイメージを損なわないものが多くあることがわかりますね。
隠者のカードの豆知識!錬金術の開祖がモデル?!
さて、そんな隠者のカードは、ある人物がモデルにされている、とも言われています。
その人物とは、「ヘルメス・トリスメギストス」……と言われても、ほとんどの人が「誰?」と思いますよね。
ヘルメス・トリスメギストスは、神秘思想や錬金術の文脈に登場する、伝説的な錬金術師です。
錬金術は、様々な物質や人間の肉体や魂を対象として、それらをより完全な存在に錬成する試みのことで、古くから盛んに研究されてきた分野です。
ここまでの説明だけだと、「なんだかとんでもない難しい分野に関連しているの?」と感じられてしまいますよね。
しかし、「賢者の石」という言葉はどうでしょうか?
有名な映画のタイトルにも登場した言葉ですから、聞き覚えのある人はいっきに増えそうですね。
この賢者の石を見つけ出す、または作り出すことが、錬金術の目標とされてきました。
そしてヘルメス・トリスメギストスは、賢者の石を手にした唯一の人物とも言われています。
古くから研究されてきた分野における、目標を達成したとされる唯一の人物。
それが「隠者」というカードのモデルである、という説は、なんだか説得力があるように感じられますね。
錬金術の重要人物をモデルにしたという説があるカードであることがわかりました。
しかし、タロットには正位置と逆位置があり、詳しい意味合いはカードの向きによって変わってきます。
隠者のカードの正位置と逆位置は、それぞれどのように読み解くのがよいのでしょうか。
次は、隠者のカードの正位置と逆位置の意味を確認していきましょう。
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タロットの隠者!正位置と逆位置の意味!人物像も分かるの?
隠者のカードは、男女ともに中年以上、老年という年代層の人物に繋がるキーワードを持ちます。
また最終結果で出た場合は「人の輪に加わらない」という行動がカギになるといった読み取りができます。
正位置の隠者の意味!知恵が回るからこそ厄介ごとを避ける?!
①【知識や学問を深く身に付けた人、世間から隠れた人、修行僧、哲学者、ひとり暮らし、会社などに属さない、定年退職】
②【廃屋、人里離れた場所、真理を追い求める、世間や家族に干渉されない暮らし、後退、逃げる、アジトとなる秘密の場所】
「隠者」という名前の通り、あまり大っぴらに活躍するというイメージのないキーワードが並んでいますね。
中には「逃げる」といった、一見前向きに思えない言葉もあります。
しかし、「知恵や知識があるからこそ、敢えて争わない」という選択をすることが要求されることもありますよね。
そういった、「知識に由来する理由があって一人を好む」といった読み取りが必要になることもあります。
逆位置の隠者の意味!「ひとり」というキーワードは正位置と同じだけど?
①【薄っぺらな知識、学歴や経歴を偽る、慎重になり過ぎて失敗する、チャンスを逃す】
②【未熟、内気、間違った専門分野に進む、思慮に欠ける、幼児性が残る】
逆位置は、基本的に正位置と真逆の意味を持つことが多いです。
隠者の場合、正反対とまではいかないものの「ひとりを好む」理由が大きく異なることがキーワードからわかりますね。
知識があるからこそ敢えて争いの輪に加わらない、というのが正位置の意味合いでした。
対して逆位置は、未熟だったり底が浅すぎたりするために相手にされず、「輪に加われない」といった意味合いになります。
偉そうに、さも立派そうな説教をするけれど、まるで説得力のない底の浅いことしか言えない人物、といったイメージにもつながります。
そういった人物や状況が、誰のことを指示しているのかをしっかり読み取ることが要求されます。
正位置では「深い知識を持つ人物」、逆位置では「知識の底が浅い」という意味があることがわかりました。
しかし、ただキーワードを並べられただけでは、実際のリーディングとしてどういった判断をしていけば良いかが少々つかみにくいと感じることもあるでしょう。
そこで続いては、「質問で隠者が出た場合の読み解き方」を見ていきましょう。
まずは人間関係の質問で、隠者が出た場合から見ていきましょう。
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タロットの隠者!相手の気持ちの解釈とアドバイスは?
隠者は星占いとの関連で、みずがめ座との関連を持つカードです。
関係者の中にみずがめ座の人物がいるかどうかも、重要な読み取り要素になります。
正位置:
「世間から隠れた人」「家族や世間に干渉されない暮らし」などの意味に注目しましょう。
付き合いが悪い、とっつきにくいなど、ご近所付き合いが希薄であることが示されています。
ただ、それは何か理由があって、たとえばトラブルを避けるためなどの目的のために関わりを避けていることも読み取れます。
人と関わることを意図的に避けている、何らかの理由があるといったリーディングになりますから、無理に関わろうとしないことが大切ですね。
アドバイス:
『無理にコミュニティに参加する必要はなさそうです』
人付き合いは、必ずしもしなければいけない!というものではないですよね。
いろいろな事情があって、世間と敢えて関わらないという選択をしている人も世の中にはいます。
そうであるならば、無理に他人と関わらなくても良いのではないでしょうか。
衝突を避ける知恵は、大切にした方が良いことも多いかもしれません。
逆位置:
「未熟」「内気」「幼児性が残る」などの意味に注目しましょう。
人付き合いが苦手、あるいはトラブルを起こしがちな人物は、人との付き合い方がそもそもわからない人物であるらしいことがわかります。
あるいは質問者自身にそういう側面があり、人間関係の構築がうまくできない状態なのかもしれません。
いずれにしても、知識や経験のなさが「隠者」の逆位置からは読み取れます。
対策は何かあるのか、他のカードをしっかり読み取りましょう。
アドバイス:
『問題の原因は未熟さにあるようです』
抱えている問題の根本には、未熟さや幼児性というキーワードに見られる「本人の力量の不足」が見られます。
苦手だからと避けるばかりでは、何の解決にもつながらないですよね。
不足している知識や経験を、どうやったら身に付けられるのかを、考えてみてください。
孤立していることでさらなる問題が巻き起こるおそれもまた、十分に考えられますよ。
そのものズバリな人物像に繋がる意味合いが強いのが、隠者のカードです。
しかし、人物像はあくまで参考程度にとどめ、他のキーワードやカードの結果にもきちんと注目するようにしましょう。
続いては、「恋愛系の質問で隠者が出た場合」を見ていきましょう。
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タロットの隠者!恋愛の解釈とアドバイスは?
正位置:
「知識や学問を深く身に付けた人」「ひとり暮らし」などの意味に注目しましょう。
今抱えている恋愛問題を解決するには、深い教養や知識が必要なようです。
自分、または相手のどちらかが、何かの分野において博識であることが重要になりそうですね。
または、意中の人の気持ちを引き寄せるためには、その人が興味を持っている分野における知識が求められている、といった読み取りもできます。
いずれにしても、勢いよりもまずは慎重に、外堀を埋めたり少しずつ距離を詰めたりする方が良さそうです。
アドバイス:
『急ぐばかりが恋愛の方法ではありません』
片思い中も、恋人ができたあとも、「相手と近づきたい、距離を詰めたい」という気持ちが先走りやすいものです。
しかし、気持ちや環境などさまざまな要因から、それが適切でないこともまた多くあります。
まずは相手のことをよく知ったり、少しずつ距離を詰めていくなどの手段を取ってみるのはどうでしょうか。
焦らずゆっくり、関係を深めていくことで強まる絆もありますよ。
逆位置:
「学歴や経歴を偽る」「思慮に欠ける」などの意味に注目しましょう。
相手や自分に、そういった要素があることが読み取れる結果になります。
思慮に欠ける言動をしていたり、学歴や経歴を偽って関係を構築していることがトラブルの原因である、といった読み取りですね。
または、そういった情報を隠していることで今後何か困ったことが発生する兆しがあるのかもしれません。
未熟さや、知識と経験の不足もしくはそれを隠していることが問題である、という指摘がされています。
アドバイス:
『自分を偽ってもいいことは何もありません』
経歴などについて、ついついウソをついてしまうこともなくはないと言えます。
しかし、結局そのウソは、あとあと自分の首を絞めることになるのは言うまでもありません。
教養や知識といったものは、言動からどうしても滲み出てしまうものです。
いくら取り繕おうとしたところで、もしかしたら既にバレバレなのかもしれませんよ。
カードの性質上、積極性や強いアピールといった意味合いにはつながりにくい結果と言えます。
人物像も、恋愛関連の質問では直接的にはつなげにくいですから、あまりこだわりすぎないようにしてくださいね。
続いては、「仕事に関する質問で隠者が出た場合」を見ていきましょう。
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タロットの隠者!仕事の解釈とアドバイスは?
正位置:
「会社などに属さない」「定年退職」「人里離れた場所」というキーワードに着目しましょう。
知識や経験があるからこそ、敢えてゴタゴタしている部署や支社を避けるといった意味合いで読み取れます。
第一線でバリバリ働くのはかっこいいですが、世の中の人すべてがそのように働けるわけではないですよね。
力量に合わせて無理をしない、ほどほどに、といった働き方の方が、性に合っている人もいます。
そのように働いている人がカギを握っている、またはその方法が適している、などの解釈が可能です。
アドバイス:
『第一線がすべてではないですよ』
花形部署や華やかな仕事内容は、誰しも一度は憧れるものですよね。
しかし、そういった仕事ばかりがすべてではないですし、それが合わないという人もいます。
仕事に関する技術をじっくり身に付けたり、派手な活躍よりもコツコツ仕事をすることを学んだりする必要があるようですね。
時間をかけて、着実に力を付けることを目標にしましょう。
逆位置:
「薄っぺらな知識」「慎重になり過ぎて失敗する」「チャンスを逃す」などの意味合いに注目しましょう。
仕事に対する経験や知識、技量が足りていないせいで、あらゆる物事に慎重になりすぎてしまっているようです。
また、そのせいで失敗したりチャンスを逃したりと、仕事に対する成果をあげられていない様子も読み取れます。
隠者の逆位置の性質上、仕事の成果が上がらない原因は、あなたの知識不足にあるらしいこともわかります。
基礎を見直すなどの対策が、必要なようですね。
アドバイス:
『原点に立ち返って基礎的な知識を見直しましょう』
仕事は、ただがむしゃらに取り組めばいい、というものではないですよね。
知識や技術がきちんとしてこそ、ちゃんとした成果を発揮することができるものです。
新しい課題や業務を進めることにばかり気を取られ、基礎がおろそかになっていませんか?
がむしゃらに先に進もうとするのではなく、ひとまず根本を見直してみてください。
それでは、タロットの隠者について最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、タロットの隠者のカードについてお話しました。
隠者は、大アルカナの9番めのカードで、深い知識のある人物を意味します。
正位置の主な意味は「独り暮らし」や「世間から隠れる」。
また、逆位置の主な意味には「思慮に欠ける」などがありました。
人間関係の問題で出た場合、正位置であれば『無理にコミュニティに参加する必要はなさそうです』。
逆位置であれば、『問題の原因は未熟さにあるようです』というアドバイスです。
恋愛関係での正位置は『急ぐばかりが恋愛の方法ではありません』。
逆位置は『自分を偽ってもいいことは何もありません』とのアドバイスです。
また、仕事関係の正位置の意味は、『第一線がすべてではないですよ』。
逆位置は、『原点に立ち返って基礎的な知識を見直しましょう』というアドバイスでした。
中世日本にも「隠者」と呼ばれる、風雅の道を究めた人物は実在しています。
そういった人物について知ることも、「隠者」のカードへのイメージを膨らませてくれますよ。
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